一般認識として「補聴器できこえの全てを解決できる」と思われがちです。補聴器は字のごとく、「聴こえを補う器械」であり、各々の維持してきた語音明瞭度(※)という、”音を言葉として理解する力”を引き出す商品です。語音明瞭度には個人差がありますので、補聴器ユーザーの満足度に差が出てしまう要素の一つとなります。
※語音明瞭度にいてはこちらを参照
今回は、きこえに不自由がある方に対しちょっとした配慮によって会話がスムーズになることが期待できる方法をいくつか紹介します。
大前提として理解しなくてはいけないことは「健聴者でもききづらい場面やきき間違うことがある」ということです。工事現場の近くや居酒屋などで隣の人との会話などをイメージしていただければご理解いただけるかと思います。
◆話し方のコツ(ききやすい話し方)◆
①本題に入る前に相手の注意を引いてから会話に入る
健聴者でも後ろから話しかけられても“自分に向けて話しかけられている”という意識がないと聞き取れない場面があります。
②何度言い直しても伝わらない場合、違う言葉で「言い直す・言い換える」
例)朝食→朝ごはん、自動車→車、電車を利用した→電車を使った
③早口にならないように心がける
抑揚がない話し方は”健聴者でも聴きやすくない”という認識が必要です。
④文節ごとに区切って話す
「ゆっくり、区切って、ハッキリ」と話すことを意識してください。一気にガーッ!と話をされても聞き取りきれません。
例)今日 / 立川の / お店で / 補聴器の / 話を / きいた
⑤場面に応じて筆談を利用する
補聴器でも全てをカバーしきれる訳ではありませんので、会話の中で語尾が不明瞭なことがあります。「○時に待ち合わせ」という場合や「××日に約束をする」などの際には内容を書いたメモを渡したりするなどの方法を用いると行き違いなどトラブルを防ぐことができます。
例)「加藤さん」と「佐藤さん」、「7時」と「1時」など
【追加】 ⑥話すことを決めて(考えて)から話をする
病院などで「おばーちゃーん!!きこえる?!きこえてる?!」と耳元で大声を出している場面をよく見かけますが、上記の①~⑤と比較して効率が悪く、場合によっては逆効果です。TVの音を通常の音量から過剰に上げると音が割れてしまい、何を言っているのかわからなくなることがあります。大き過ぎる声は健聴者でもききづらいのです。良かれと思っての行動が相手には「気を使ってくれているのはわかるけど、何を言っているのかわからない。怒られているみたい…適当に返事をしてしまおう」と表面上会話ができているが実際には意思疎通が取れていない事態にもなりかねません。
早い段階での補聴器装用と話し方の工夫をお試しください。
文責:立川北店 松永
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